RTA in Japan Summer 2021 参加レポート 解説編

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去る8月11日から15日にかけて、「RTA in Japan Summer 2021」が開催されました。今回は走者ではなく、解説とボランティアで参加しました。簡単ですが、それぞれレポートを記します。

『俺の料理』解説

解説に至った経緯

遡ること6月末。RTA in Japan Summer 2021の採用タイトルも決まり、楽しみだね~という話を配信内でしていたときのこと。

配信中のチャットでたまたまlittle_majorさんのお名前を見かけました。気になったタイトルは走者さんもチェックしていたので「『俺の料理』の方だ」とすぐにわかりました。なので「『俺の料理』楽しみにしてます!」とシカダ話しかける。

次いで出てきた言葉は「RTA WEEKの企画で『俺の料理』走ろうか悩んでたんですよね」というもの。よく立ち寄るブックオフで『俺の料理』が並んでいるのを見かけていたので、これは嘘ではありませんでした。

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その後little_majorさんから解説依頼が届き、これを快諾。晴れて『俺の料理』の解説を担当することになりました。

当日までの準備

『俺の料理』通常プレイ

解説にあたってクリアしたことがないのはさすがにマズイので、自らの配信でクリアまでプレイしました。3~4時間でクリアできたので極端に難易度が高いということはないと思います。なお運ゲー

初見プレイのダイジェストはこちら

資料作成

解説にあたって、見えている範囲で作成された資料はこんな感じです。

  • Any%チャート(little_majorさん作成)
  • 本番フロー資料(little_majorさん作成)
  • 解説用台本(シカダ作成)

台本をどうするかは非常に悩みました。『俺の料理』は誰がどの料理を頼むかわからない究極の運ゲーなので、話す内容を固定するということが非常に困難です。更にゲームスピードも相まって、あらかじめ書き上げたシナリオを読み上げるのは困難。

上記の兼ね合いがあり、最終的に台本ではなく各ステージの要点を書き上げた資料を作成しました。ピックアップしたものには以下のような要素があります。

  • 各ステージの見どころは何か
  • 起こると嬉しいこと/悲しいことは何か
  • グルメ*1が来たときに出てほしい料理は何か
  • 敵の強さはどれくらいか
  • 各ステージ何分くらいでクリアできるといいのか

これらを伺ったり調べたりした上で、Googleドキュメントに資料を作成。何度も資料を読み返して頭に叩き込んだ上で、動画を見ながら練習し、当日は資料を見なくてもいいようにしました。実際、見る余裕はありませんでした。

打ち合わせ

打ち合わせ回数はシカダの都合もあり2回程度。プレイ画面を見せてもらいながら考えていることの共有だったり、心のなかでは(ステージとステージの間は◯秒くらいだから、話せることは限られるかも)みたいなことを考えていました。

走者と解説の組み合わせ次第ですが、打ち合わせはしっかりとしておいたほうがいいです。互いの認識を擦り合わせておかないと、当日齟齬が生じたりしてしまうので……。

当日

前日にありえないほどにメンタルをやられましたが、一晩寝てリセット。これも全部『ゴールデンカムイ』が悪い。

当日は7時ごろ起床。8時ぐらいからlittle_majorさんと最終調整。リハーサルの形式で実際のランに合わせて解説するということをしていましたが、予想以上に巻いていたため途中で切り上げて控え室に。

ここで感じたのは、ボーナスゲームはいつどこに入るかわからないので、あらかじめボーナスゲームを入れる場所を決めてもいいのではないか、という点(ESAはこの形式だった)。

あとからボーナスゲームの場所を確保すると、直前の走者はめちゃくちゃ巻いた状態で出番が来ることになってしまう。直後の走者はめっちゃ巻きで始まると思ったら、そこから1時間程度待つことになる。割とメンタルに影響してくるのではないかと思います。『俺の料理』は前者のパターンでした。

走るまでのアテンドについてはボランティア編で記すため割愛。

配信が始まったら、いつもどおりの調子で話しました。控え室にいたときが一番緊張していたと思います。チャット欄を横目に、little_majorさんからもお達しがあった「今何が起こっているのか」をしっかりと視聴者に伝えられるよう努めました。

グルメが来ました! 今はこれをオーダーしてほしいですね~! という話をしていたらだいたい思い通りの結果になっていたのでなんか嬉しかったです。ゴキノケンカってなんだよ!

最終的に、本番で自己ベスト達成という素晴らしい結果に立ち会えたのは本当に嬉しかったです。料理の神に感謝。

しいて反省点を挙げるなら、終了後に走者のlittle_majorさんよりも先にTwitterで報告しちゃった点でした。一歩引いておくべきだった!

解説を終えて

解説にも様々な形式があると思います。下調べも台本も完璧な解説。友達の家に遊びに来たようなノリの解説。ほぼ実況の解説。正解はおそらくありません。

解説という言葉を辞書で引くと「物事をわかりやすく説明すること」と出てきます。説明する相手は、RTA in Japan Summer 2021においては視聴者です。なので、まずは視聴者ファーストの立場になって解説することが大事かな、と思いました。

この場面ではどんなことを感じるだろう。何を疑問に思うだろう。何を聞いたら「なるほど」と思うだろう。どんな話し方をすれば「楽しい!」と思ってもらえるだろう……。そうやって繰り返し試行錯誤して悩み抜いた先に、自分の考える最高の解説スタイルが生まれるのかもしれない。

それが、今回の一番の学びでした。

 

想定以上の長さになったので、今回はここまで。明日ぐらいに「ボランティア編」もしたためます。

ではまた。

*1:得点が高い客。他の客の加点にも影響するので、狙った料理が来てほしい