【RTA WEEK】Pixel Art Runners 主催レポート 前編
去る2021年5月8日、初めての主催イベントである「Pixel Art Runners」を実施しました。どういうことをやったかの振り返りが中心になります。前編は企画準備、後編は企画当日と振り返りが中心になります。
詳細は続きから。
企画詳細は以下を参照。
なぜ企画を応募したか
前述の記事にある通り「ピクセルアートのRTAが見たかったから」です以上。
とすると味気ないのでもう少し。
シカダは今までRTAイベントの運営(コアな部分)に関わったことがなかったので、実際どのように運用しているのかを肌で感じてみたかった部分があります。そんな感じで、ギリギリに応募したPixel Art Runnersは、なんとか通りましたとさ。
結局のところは個人企画なわけですが、開催にあたっていつまでに何が必要なのか。どうやって調達すればいいか。何の連絡をすべきか。そんな感じの5W1Hを今回の企画を通して色々学べました。次はもう少し用意周到にできると思います。
企画準備
企画が通ったので準備が始まります。
告知
企画自体の告知は合同でやらせていただきました。
ここでちょいとミス。合同で告知した他の企画(TRPGやものぐさなど)が超絶目立っていたので、だいぶ真面目に作っていたスライドがなんとも微妙な立ち位置になってしまいました。合同告知する場合は、どういう流れで進めるか事前に打ち合わせするようにしたいですね。
告知では走者の募集に加え、ボランティアも募集しました。QRコードで応募できるようにしてみたけど、動画の提出があるのでスマートフォンじゃキツかったですね。反省。ボランティアだけならQRコードでも良かったのかも。
タイトル選定
悩みました。時間の制約がある、どれくらいバッファが必要なのかわからない、という事情もあって、締め切りから発表までにはそれなりに時間がかかりました。
選定基準は細かく定めていませんが、今回は「できるだけ多くのタイトルを採用」という観点で選定しました。惜しくも落選となってしまったタイトルにも、まだチャンスがあります。こちらについては後編で記述します。
スケジュール設定
今回のスケジュール設定です。
- 開会と閉会の挨拶は5分
- ゲーム間のセットアップ時間は7分
- セットアップ時間など全て含めた上でのバッファ15分(1タイトルにつき3分までガバOK)
初めての運営ということで「後ろの企画に迷惑をかけないこと」を意識して設定しました。もうちょっと詰めればあと1タイトル採用できた可能性もありましたが、持ち時間をオーバーするリスクを考えて諦めました。
情報管理
運営共有・走者共有にはスプレッドシートを利用しました。仕事柄チャットを遡るのが面倒だというのは分かっている&次回以降に流用できるということが主な理由です。
運営用スプレッドシートには「Todo管理」「Twitter作業用」「スケジュール」などのシートをまとめ、Discordと本ファイルさえ見ておけば問題ない状況にしました。
走者用スプレッドシートには「概要」「Todo」「スケジュール」などのシートを置き、また「レイアウト」シートを設置して当日のレイアウトを事前に確認できるようにしました。
他のイベントに参加したときやスタッフ側のチャットで、「あの情報ってどこにあったっけ」と思うことが何度もあったので、こういった形式にしています。
ロゴデザイン
初期のロゴがこちら。
うーん、面白くない! 目が痛い! 告知配信のときにはこれを使用しましたが、その後ボツ。Xに十字キーを使ったのは良かったけどそれまで。
古の時代にはこういうアイディアも出したりしてました。企画名もFIXしてないときですね。
このフォントが好きだったので、方向性はこれで決まり。
再度デザインを考えるときに「このロゴはどこで一番使用するか」を考えました。結論を言うと「HPと配信レイアウト」です。
RTA WEEKのHPはカラフルで華やか。配信レイアウトは配信中ずっと見えているもので、ここでロゴがギラギラしていると目が痛くなるかもしれません。
じゃあ目に優しい緑系で統一するか。ついでに企画名を略すと3文字(PAR)になることがわかったので、「GDQ」のオマージュをしてみよう!
ということで
こうなりました。シンプル・イズ・ベスト。
ピクセルアートのピの字もないロゴですが、見やすさ重視で良かったかなと思います。
レイアウトデザイン
まず今回のレイアウトがこれ。
何があってここまでたどり着いたかを記します。
全体フレームがつくことを知ったのはRTA WEEK開催直前だったのですが、なんとなくフレームはつくだろうなと予見していました。なのでL字レイアウトは最初から除外。左下に寄せるか、真ん中に置くかで検討しました。
真ん中に置くと考えたとき、真っ先に思いついたのが「スーパーゲームボーイ」風。
そこから「スーパーゲームボーイ2」のレイアウトにたどり着きました。
ここで企画全体のコンセプトが「みんなでゲームボーイを遊んでいる風」に決まります。ゲームボーイ起動風トランジションのアイディアもこのとき出しました。
あとは目が痛くならないように色味を調整し、ゲームボーイ風と分かってもらえるように無意味なPOWERランプを置いてみたり。今回ゲームボーイタイトルの応募はなかったのですが誰にも突っ込まれなかったのでセーフです。
こうしてコスパ最高こだわりのレイアウトが完成しました。
BGM
せっかくなのでセットアップ時間のBGMも作るか~と思ったのが運の尽き(?)。多分ここに一番工数割かれています。制作した楽曲はこちらで聴けます。
完全オリジナルの楽曲はありません。上から
- 『カエルの為に鐘は鳴る』王子の冒険原曲寄せアレンジ
- 『クロノ・トリガー』風の憧憬ピアノアレンジ
- 『パズルボブル』パオパオ島へ行こう!ジャズバンド風アレンジ
- 『トマトアドベンチャー』スーパーキッズ戦原曲寄せアレンジ
- 『星のカービィ スーパーデラックス』セーブ小屋アレンジ
- 『ゼルダの伝説 夢を見る島』かぜのさかな適当アレンジ
- 『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前編』エンディングアレンジ
- 『ポケットモンスター 赤・緑」殿堂入り原曲寄せアレンジ
- 『ポケットモンスター 金・銀」エンディングピアノアレンジ ※スタッフロールで使用
です。
ほとんどの楽曲は既存の譜面(公式非公式問わず)を頼りにぽちぽち打ち込みました。『トマトアドベンチャー』『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前編』に関しては譜面が何もなかったので耳コピです。
選曲はシカダの好みと思いつきです。採用したタイトルの楽曲を使用することも考えましたが諦めました。今回制作した楽曲は今後「Pixel Art Runners」を開催することになった場合も使用予定です。なので、リクエストフォームを恒久的に設置することも検討しています。
スタッフロール
実は事前準備ではなく、RTA WEEK中に『第一回東方スペルプラクティス・ビンゴRTA大会』のスタッフロールを見て思いついたものです。前日にヒィヒィ言いながら制作していました。バカで~こいつ。
元ネタはみなさまご存じの通り『ポケットモンスター 金・銀』のエンディングです。先に楽曲制作を進めたので、何を配置するか悩みました。時間が許せばもう少し作り込みようがあったのですが……無念。
喜んでいただけたことは良かったです。
担当割り振り
運営ボランティアは3名の方に参加してもらっていたため、本番走者担当、待機走者担当、Twitter担当の3つの軸に分けて割り振りました。本家Twitchを見る人がいなかったな~というのは反省。皆様に助けていただきました。ありがとうございます。
イベント前の走者への呼びかけ・質疑応答は基本的にシカダが実施しました。質問が来る前にできるだけ事前の情報をまとめておこう、というやり方が功を奏したのか、立て続けに質問が来るということはありませんでした。単純にミラーするだけという方針も良かったと思います。
その他準備
当日の台本を書いたり、走者の近況をチェックして幕間の談話に使えそうなネタを確認したり、という過ごし方をしていました。RTA WEEKはどの企画も面白くて、自分の企画は大丈夫だろうか……と戦々恐々としていたことを覚えています。
と書いたところで3000文字を超えたので、今回はここまで。
後編は企画当日と振り返りを記します。