箱庭スタジオ

「どんなときも遊び心」がポリシーのクリエイター・津上夏哉のブログです。

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暖炉はどこだ

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■年をとってから暖まりたいものは、若いうちに暖炉を作っておかねばならない。ドイツにそういうことわざがある。こうした教訓はアーキタイプとして世界中に広がっていて、アリとキリギリスみたいな寓話がそうだ。アリとキリギリスという噺は誰もが知っているだろうけど、二つの寓意が含まれていることを知る人は意外と少ない。一つはアリのように将来の危機を見据え、若いうちから蓄えていたほうがよいということ。そしてもう一つは、アリのように貯め込むことを生業とする者は、キリギリスが苦しんでいても決して手を差し伸べず、極めて独善的であることが多い、ということだ。さて、僕たちはどちらのアリになっているだろう。

 

■僕はというと、25歳というターニングポイントを起点にまた違う生き方を模索していた。思えば遠くまで来たものだ――というにはまだ早い気もするけれど、夢を明確に考え始めた高校入学から10年近くが過ぎたと考えると、歳月の感覚は徐々に早くなっている。なぜだろう。思えば、人は小学校の頃の記憶なんてほとんど残っていないのではないだろうか。こういう時代があったという骨格だけが残されて、骸となって、記憶の片隅に転がっているだけなのではないだろうか。ところで僕は小学三年生の担任の名前をまったく憶えていなければ、どんな人だったかもわからない。思い出も残っていない。今度親に聞いて確かめてみよう。もしかしたらその期間だけFBIに預けられていたみたいなことがあるかもしれない。

 

■今日紹介するのは、アニメ『昭和元禄落語心中』。僕を落語の世界に引き込んだ原因の一つである。声優のオーディションの際に落語を録ってもらい、結果的に助六役を演じることになった山寺宏一が気合を入れていたのが印象的。椎名林檎が作って林原めぐみが歌うOPも注目ポイント。間違いなく心を捧げた作品。

 

 

 

■蛇足ながら、落語が出てくる読み切りを書いたので、どうぞよしなに。

 

kakuyomu.jp

 

 

■ではまた。

年を重ねるということ

■25歳にもなるといよいよ未来のことを考えはじめる。10年前はきっと、25歳になる頃にはゲーム会社のSEとしてバリバリ働いていると思っていただろう。現実、なんとか似通ったところにはこぎつけたけど、目標を達成できたわけじゃない。歳を重ねると見えてきた。自分が本当になりたかったのはSEではなくて物語を紡ぎ出すほうのクリエイターで、そこまで辿り着くにはまだ時間がかかる。夢は近づくほどに現実味を増す。この程度で歳を重ねたというと笑われるかもしれないけど、それでも10年の歳月は僕にいろいろなことを教えてくれた。さらに10年後はどうなっているだろう。

 

■譲れないものがある人間は強い。最近とみにそう思うようになった。僕はこれといって譲れないもの、誰にも負けないものを持っていない。これだけの年数を積み上げても誇れるものが何一つない。これはマズイと思った。ゲームが本当に好きなのなら大学生活の余剰時間でフリーゲームくらい作るべきだったし、音楽が好きなら学校をやめてバンドと心中するくらいの覚悟を持つべきだった。逃げて逃げて、とにかく安全な方向に逃げ続けて、今は生きている。

 

■小難しい話は置いといて、自分のなすべきことをなかなか見いだせずにいる。今持てる武器といえば多少の文章力ぐらいなので、やはり作家道へと邁進するべきなんだろうか。一度、好きなものを好きなだけごちゃまぜにしたものを作ってみたほうがいいかもしれない。

 

■今日紹介するのは『phatmans after school』。北海道出身のロックバンドで、徹底して露出が少ないことで有名。去年のライブで初めて素顔が明らかになったレベル。非常に質の良いポップロックバンドで、『androp』辺りが好きな人には超おすすめ。金曜日の夜は「FR/DAY NIGHT」を聴くべし。

 

 

キミノバアイハ

キミノバアイハ

 

 

■ではまた。

■20180118

■最近はQOLについて考えている。クオリティ・オブ・ライフ。読んで字のごとく人生の質を追求することだ。念願だったゲーム業界に入ったのは良いとして、すべてが理想通りに進むわけではない。報連相はまともにできていなくて、リリース寸前まで作業をするのはもはや当然で、新人教育も刹那的にしか行えない。そんな状況でありながら「でも好きなゲームの仕事だからいいや」とは言えない。好きな仕事をしていても結局は仕事の質が重要なわけで、職種や業種ってのもその質の一部にすぎない。他業種でも今より楽しい世界はあるだろうし、もちろん同業他社だけでも多種多様だろう。小説家を目指すにしても、実際なれたところで後生幸せに過ごせるわけではない。そういうことをそこはかとなく考え始めると一日の終わりはあっという間で、すぐに週末がやってきて、季節が変わるのを肌で感じながら、一年が過ぎていく。変わらなければなるまい。

 

■こういうこと書いてますけど現実はモンストでウリエル引いてガッツポーズしてるようなうんこ野郎です。津上夏哉、今後ともよろしく。

 

■今日紹介するのは小説、藤ダリオの『出口なし』。割りと初歩的なミステリ作品というか、脱出ゲームというか。多人数で協力しながら脱出するみたいな、そういうバラエティが好きなら読めるかも。最後の最後の展開はおそらく賛否両論。ネタはものすごく簡単なので、重厚な推理を求めないのであればそこそこおすすめ。

 

出口なし (角川ホラー文庫)

出口なし (角川ホラー文庫)

 

 

■ではまた。

■20180115

■最近、Twitterのリプライにグロ画像を貼っつける――なんてことが横行しているらしい。まあ、そういう被害を受けるのはリプライを丁寧に見たり、そもそもバズったりする人だけで、僕には大して関係のない話だった。正直なところ、Twitterは治安が良いとは言えないので、SNSとして利用するよりは個人の情報収集ツールに留めたほうが良い気がする。楽しく話しているところにいきなり死体の画像を置いていく人間がいる世界は社会でも何でもない。

 

■モンハンワールド発売が近づくにつれ、PS4の購入を催促されている。実の姉。職場の同僚。前職の同僚。僕としてはせっせと貯金を作りたいところで、さらに今年は小説賞投稿中心の生活をする以上、PS4を買ってしまうとヤバイ。何がヤバイかって、モンハンワールドとパワプロ2018とキングダムハーツⅢ(予定)が出るわけだ。そんなもの買ってしまったら二度と小説を書かなくなってしまう。そも、また秋頃に住まいを変える予定なので、そんな余裕があるわけでもなし。 

 

■あと型月さん、月姫のリメイクはまだかね?

 

■今日紹介するのは、アニメ『ニニンがシノブ伝』。割りと有名な古賀亮一の傑作で、時代を先取りしすぎたアニメとして有名。若本規夫の怪演、あんなことやこんなことを言う水樹奈々、若かりし日の小野Dなど、声優がとにかく豪華。ギャグアニメとしてかなり完成度が高いのでぜひ見るぞなもし。見なかったやつ今夜オネショ。

 

 

■ではまた。

■20180114

全国女子駅伝を見た。僕は大分の出身なのだけど、大分はたしか15位あたり。よくも悪くもない。大分という地名はそういうところだ。福岡ほど栄えているわけでもないが、極端に田舎というわけでもない。どっちつかずで宙ぶらりんで、しかし美味しいところは持っていくような、そんな場所。だから僕は大分が大好きだ。来週は男子の駅伝がある。男子は佐藤智之(現旭化成コーチ)が出場していた頃は上位に組み込める力を持っていたが、今年は果たして。

 

大分県民を見分けるには、「だいぶ」をひらがなで書くかどうかである。多分。

 

民俗学を取り扱う小説を書き始めたので、基礎知識をつけるために図書館へ行ってきた。民俗学の祖といえば『遠野物語』の柳田國男。その『遠野物語』も読んできたけど、創作に直接役立てるような知識はそれほど多くない。ただ、前提知識があるからこそ描ける、想像できる世界はあると思うので、今後も知識の吸収は惜しまないようにしたい。それは創作だけではなく何においても、確かな裏付けとなるだろうから。

 

■今日紹介するのは漫画、佐原ミズの『鉄楽レトラ』。フラメンコを扱った珍しい小説で、実は現在改稿している自作小説「太陽の眷属」のモデルとなった作品でもある。まったく知らない世界に踏み込んだとき、約束を守りたいと思ったとき、人はどんな行動を起こすのか。そんなことが存分に描かれている快作。全6巻と短いので一気読みをオススメ。

 

■ではまた。