【アークナイツ】サイドストーリー「喧騒の掟」感想【明日方舟】

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スマホゲーム『アークナイツ』で開催中のイベント「喧騒の掟」の感想文です。記事と呼べるものではないかもしれません。詳細は続きから。

難易度(良い)

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新しいギミックや敵が出現して面白かったと思います。ロードローラーの動きが可愛かった。鼠王もパズルみたいでそこそこ面白い。EXステージが追加されたらまた感想を書きます。

ストーリー(難点)

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ちょっと長めです。

アジアンパンクというのがしっくりくる。マフィアの抗争といい、『ラッシュ・アワー』的なものを想像するとわかりやすい。龍門のイベントに重なって坊っちゃんがペンギン急便に送り込まれたり、謎のトランスポーターが帰ってきたり、そんな感じ。

ストーリー自体は正直微妙。キャラクターの個性もあって雰囲気は良いし退屈しないけど、最初から最後まで雰囲気で終わった。読み返せば理解できるかもしれないけど、読み返さないと理解できない話は好きじゃない。ペンギン急便という組織をよく表現した話かもしれない。

エンペラーと鼠王が繋がっててバイソンを成長させるためにあーだこーだやった、というのが真相なら、ペンギン急便である必要性が見当たらない。トランスポーターだからってのはあるけど、バイソンくん、人間としては成長してもトランスポーターとしては特に成長してないね?

2つのファミリーの争いが茶番だったという展開は悪くない。ただ『アークナイツ』のストーリーはこの展開が多いフシがある。強大な力を持つ者たちが最初から全部操ってましたー、みたいな。龍門という街の特性上仕方のないことかもしれないけど、夏イベも似た毛色だったので、もっと違うアプローチもできたのではないのかなと。

よくわからない状態になった最大の原因は、「テーマのぶれ」だと思います。

ペンギン帝国万歳って話でもないし、エクシアとモスティマの関係を徹底的に描いているわけでもない。バイソンが主人公だとしても、ペンギン急便に振り回されてそれに慣れたってだけの話。では龍門でのマフィアの在り方の話? テキサスとシラクーザの話? 苦難陳述者の監視の話? ジェイとワイフーの立ち位置は? イースは何のために出てきた? テキサスは何を元に推測した? すべて仕込みだったのならエンペラーがキレてたのは何だったのか? お祭りに龍門の警備隊はいないのか? など、突っ込み始めたらキリがないです。ただ、キャラを中心に描いた話ではなさそう(後述)であるので、致し方ないか。

たった一晩の騒動もこれだけの人間の意志が介在している、というのは好きだし面白いのだけど、やはり消化不良。結局エクシアも、キービジュアルにでかでかと描かれるだけの活躍はしていない状態(良くも悪くもいつものペンギン急便)なので、「喧騒の掟」というタイトルに込められた意味をもう少し明確にしてほしかったです。それを言い始めたら蒼く燃ゆる心って何だってなっちゃうけど。

キャラクター(そこそこ)

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クロワッサンがペンギン急便に必要な人物だとわかったのは良いことだと思います。登場するキャラクターがまあ多いこと。本編の主要人物よりも多い気がする。

その割に主眼を置かれているキャラがいない(カポネやガンビーノあたりが一番描かれているまである)ので、キャラの掘り下げは微妙。各キャラの過去のちょっと出しオンパレードみたいな印象。なのでこれはあるキャラの視点で描くサイドストーリーではなく、龍門という舞台を描いた喜劇なんだと思います。

モスティマは出したかったから出した感が否めない。キャラありきでストーリーを作るなら掘り下げないとムリな気がします。

総評:バトルは上等、話はそこそこ

龍門の夜の日常を断片的に切り取ったと言えばそれまで。はっきりとしてテーマはないので、ペンギン急便のメンバーよろしくその場のノリで楽しんだほうが良いイベントだなと思いました。

後で色々回収されるなら良いと思うかも知れませんが、これはサイドストーリーなので、サイドストーリーはそれ単体で完結して然るべきだと考えます。EXで補完という話もありますが、EXはあくまで特別枠なのでそこで補完されても、というところ。クリアできなかったらモヤモヤが残り続けるわけですから。