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スタジオ箱庭

「どんなときも遊び心」がポリシーのWEBクリエイター・津上夏哉のブログです。

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『千と千尋の神隠し』『魔法にかけられて』……何回も見た映画を振り返ってわかったこと

お題「何回も見た映画」

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たまにはお題スロットなるものを活用してみようということで、今日のお題は「何回も見た映画」。なんとも普遍的なお題だけど、振り返ってみると案外面白い発見があるかもしれない。

 

最初に断っておくと、僕はあまり映画館に通わない。映画館で大迫力の映像を楽しむよりも、なんというか、数人で話しながら32インチのテレビに映るB級映画を見るのが好きだ。映画そのものよりも誰かと映画を見るということを楽しんでいる気がする。

 

ただ、純粋に面白そうだなと思う映画は映画館に行くことがあって、去年は『デッドプール』『シン・ゴジラ』『君の名は。』なんかがそうだった。とにかく自発的に映画を見に行くことは稀で、基本的にたまたまテレビで流れているのを眺めるというのが多い。

 

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君の名は。』は当時、似た作品を書いていた時期ということもあって、色々考えさせられた

 

一方、家族は全員映画が大好きで、家にはDVDやらBlu-rayやらがたくさんある。Blu-raデッキのHDDもほぼ満タン。で、ゴールデンタイムに面白そうな番組がないとわかるやいなや、Blu-rayデッキの電源が入る。僕も流れでそのまま映画を見るという流れが圧倒的に多い。だいたい途中で風呂に入るか自室にこもるんだけど。

 

それでも、何度も見た映画というのはいくつもある。結局のところ、最初はつまらないと思っていても、見ていると引き込まれる作品は多い。というわけであまり映画好きとは言えない僕でもハマった映画を、アニメも実写も織り交ぜて思い出せる限りリストアップしてみる。

 

 

千と千尋の神隠し

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10歳の女の子、千尋は、無愛想でちょっとだるそうな、典型的な現代っ子。 両親とともに車で引っ越し先の家へと向かう途中に、いつの間にか迷い込んだ「不思議の町」。町の屋台にあった料理を勝手に食べた両親は、豚に姿をかえられてしまう。

ひとりぼっちになってしまった千尋は、「千尋」という名を奪われ「千」と呼ばれながら、生き残るためにその町を支配する強欲な魔女・湯婆婆の下で働き始める。そこで、千尋は怪しい神様やお化けに交じって生まれて初めて懸命に働く。

ハクや河の神などと出会い、様々な経験とふれあいを重ねるうちに、千尋は徐々に成長していく。

 

 

この作品は、何と言っても「無垢な少女が知らない世界に迷い込む」という世界観が大好きだった。風俗の模倣だのいろいろ話が飛び交っているけど、僕は単純に異世界で生きていくというストーリーがたまらなく好み。事実、モチーフにした作品を書いたこともある。物語冒頭のトンネルから漂ってくる日常に潜んでいる非日常は、間違いなく今の自作品のスタイルを形作っているひとつだ。

 

あの世界は、厳密に言えば閉鎖的な世界ではない。だって、大きな川の向こうには数十分前まで当たり前のように生きていた世界があるわけなんだから、身も蓋もないことを言うと泳げばなんとかならないこともない。ただ、川はよく、あの世とこの世の境目のシンボルとされることが多いので、危険極まりない話だ。

 

そういえば『君の名は。』でも似た話があった気がする。三途の川と言うように、川には世界と世界を隔てる役割がある。かすかに景色が見えていても、そこはまったく違う世界なんだ。見るたびにちょっとずつ風景が変わっている錯覚さえ感じる。言いたいことは色々あるけど、とんでもない長文になりそうなので、このへんで。本当に良い映画。

 

 

ドラゴン・キングダム

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アメリカ、ボストン。ストリート・ギャングに脅されチャイナタウンのなじみの質屋を襲撃したジェイソンは、凶弾に倒れた老主人から、元の持ち主へ返すようにと金色の棒を託される。ギャングに追われビルの屋上から転落した彼が目を覚ますと、そこは古代の中国だった。

突如兵士に襲われた彼は、酔拳の達人ルー・ヤンに助けられる。彼が手に持つ謎の棒は、悪の将軍によって石に封じ込められた賢人・孫悟空の武器“如意棒”だったのだ。それを彼の元に届け、この世に平和を取り戻すため、ジェイソンはルー・ヤンの案内で旅に出る。

 

 

ジャッキー・チェンジェット・リーが共演するカンフー映画。この作品では後の海賊映画で物々しい登場をしながらも突然死ぬジェット・リーが重要な役を担っている。カンフー映画らしく、全編を通して格闘シーンが多いので、バトルアクション好きならきっとハマれる作品のはず。

 

こちらも『千と千尋の神隠し』に劣らずよく見た映画なのだけど、異なる世界に迷い込むという構成はほとんど同じでちょっと驚いた。無意識にそういう作品を好きになっているのかもしれない。カンフー映画では定番(?)の修行シーンもあり、ジャッキーのアクションも見られて、ほのかなファンタジー要素も存在する。個人的にはラストの展開が好き。主人公の成長ぶりがきっちりとわかる作品はやはり良い。

 

 

ハムナプトラ

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1923年。外国人部隊所属のリック・オコーネルは、部隊がトゥアレグ族に敗北、部下のベニーにも見放され、1人で砂漠を放浪するはめになる。3年後、死刑が確定し、カイロ刑務所に服役していたオコーネルの元を、カイロ博物館に勤務する女性エヴリンとその兄でお宝目当てのジョナサンが訪れ、救い出す。

船でハムナプトラに向かうオコーネル一行は、同じくハムナプトラを目指すアメリカ人のグループと、彼らの案内役を務めるベニーに遭遇する。途中で謎の組織からの攻撃を受け、船は沈没するも、彼らはハムナプトラに辿り着いた。

 

 

洋画おなじみのアドベンチャー映画。同ジャンルで言えば『インディー・ジョーンズ』シリーズもそこそこ見たけど、『ハムナプトラ』はその比ではない。8ミリテープが擦り切れてしまうほど見た。8ミリテープがわからない人は己の若さに喜びを感じながら生き抜いてください。

 

いわゆる「いろいろやってたらミイラ復活したから退治したろ」的な映画。お調子者で三枚目キャラのジョナサンがなんとも憎めない。シリーズは「3」まで出ていて、作品のキーとなる部分が次作でさりげなく登場していることもあるので、続けて見たらニヤッとできる。ミイラとか虫とか残酷なシーンは結構あるので、そういうのが苦手なら避けたほうがいいかもしれない。平気ならぜひ見てほしい。エジプトに行きたくなる。

 

 

魔法にかけられて

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 アニメーションの中の美しい王国アンダレーシアで暮らす心優しいジゼル。夢にまで見たエドワード王子との結婚式の日、ジゼルは魔女に騙され、恐ろしい世界へと追放される。たどり着いたのは、ロマンティックな“おとぎの国”とは正反対の“現代のニューヨーク”だった!

大都会の冷たい人たちに戸惑うジゼルを助けたのは、現実主義でバツイチの弁護士ロバート。動物と話し、ところ構わず歌いだすジゼルに驚き、時にうとましく思うロバートは、彼女と過ごすうちにその素直で心優しい姿に惹かれていく。

しかし彼女を追って現代にやってきたエドワード王子やその家来、更にジゼルを罠に陥れたナリッサ女王の登場で、ニューヨークの街は大パニックに!!

 

 

ディズニーのミュージカル映画。個人的に『サウンド・オブ・ミュージック』に代表されるようなミュージカル映画が大好きで、かつディズニーも好きとくれば、ハマらないはずがなかった。アニメ表現と実写表現が入り混じるのも大好き。細かい点を言うとこの映画の原題は『Enchanted』なんだけど、それを『魔法にかけられて』という日本語に訳すというのは絶対に真似できない。尊敬する。

 

この作品もいわゆる「異世界の住人が迷い込んでハチャメチャを起こす」作品なので、本当に、本当に無意識のうちにそういう作品を好きになっているんだと気づいた。まったく意識はしていないのに不思議だ。エドワード王子がバスに剣を突き刺す辺りと、公園のシーンが特に好き。ラストの展開もちょっと意外性があって最後まで笑顔で楽しめる作品だ。あと、諸所にディズニーのパロネタがあるので、いろんなディズニーの作品を見ているとより楽しめる作品でもある。

 

初めて『魔法にかけられて』を見たのは、たしか高校生の時だった(中学生かも)のだけど、その時代に見られて良かった映画だなと思う。多分、大人になってからこの作品に出会っていたら、「どうしてもっと早く見なかったんだろう」と後悔していたと思う。それくらい優しくて素敵な話なので、見たことがない人がいたら何よりもまず見てほしい映画。ただ、ぼっちで見ると爆発したくなるかも。

 

 

ファイナル・デスティネーション

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友人達と海に遊びに行くため、車を運転していたキンバリーは、これから乗る高速道路で大規模な玉突き事故が発生し、自分達を含めた大勢の人間が死亡する白昼夢を見る。 夢から醒めたキンバリーは、現実が白昼夢の通りに進行している事に気づき、自分の車で道路を塞ぎ、後続車を含め事故に巻き込まれるのを防ごうとする。

そして白昼夢通りに大事故は起こり、同乗していた友人達を始め多くの死亡者が出たが、夢の中で死ぬ運命だったキンバリー自身を含めた9人が事故に巻き込まれる事なく生き残った。 警察署で事情を聞かれる中、キンバリーは一年前に起きた180便の爆発事故の時と同じだと怯えるが、誰も相手にしない。しかし、死神の手は生き残った者達に忍び寄る。

(※2作目「ファイナル・デスティネーション2」のあらすじ)

 

 

先に言っておくと、これは血しぶきブシャーで妙にリアルに人間が死んでいくB級クソスプラッター映画なので、それらすべてを許容できるなら見るべきだと思う。うちの家族はこの映画をいたく気に入っているので、スプラッター映画だろうが構わずあまつさえ食事の時間に見ることもある。やめて。

 

要約すると「死神に狙われちゃったから死なないように頑張るでー」みたいな映画。この映画を見て会得できるのはリスクマネジメントだ。この映画はシリーズものでたくさん続編があるんだけど、見るうちに段々死ぬパターンがわかってくる。あのフライパンから火が出て火事になるんだろうな……みたいな調子で。この映画を見た後はきっと、身の回りの些細な変化が怖くなってくるはず。そういう意味では案外役に立つB級映画なのかもしれない。

 

有刺鉄線が張られた一対の丸太が飛んできて身体を輪切りにされるなんて対策しようがないけどな!!!!バーカバーカ!!!!

 

 

まとめ

とりあえず5作ほど振り返ってみたけど、それだけでも似た構成の作品が結構あった。アニメにカンフーにミュージカル、気色はまったく違うんだけど、どこか共通点のある映画が多い。それ以外にも「日常に潜んでいる非日常」など、諸所に好きな要素が垣間見れた。

 

今回挙げなかった作品に『ジュマンジ』『グレムリン』『マーズ・アタック!』『トータル・リコール』『時をかける少女』などなどがあるんだけど、幾度となく見てきた映画を俯瞰してみると、やっぱりそこには何かしらの共通項があって、それが今の自分を構成しているんだなあって強く思った。

 

しかも、昔に見た映画ほど、根ざす深度はかなり深まっている。小さい時からいろんなものに触れておくのは大事なんだなって改めて思い知った。早いところ『ラ・ラ・ランド』も見なければ……。

 

 

■はつかねずみがやってきた。それでは、また。