箱庭スタジオ

「どんなときも遊び心」がポリシーのクリエイター・津上夏哉のブログです。

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執筆の手を止めない。小説を書き続ける3つのコツ

「執筆が進まない……」から抜け出そう

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筆がなかなか進まない。小説を書いていると、誰しもが経験することではないでしょうか。僕もよく陥っていました。というかつい最近まで自作品でそういうことになっていました。もう何年も物書きやっていますが、うまくいかないことは多いですね。

 

でも、最近はそういうことがほとんどなくなりました。

上記リンクの『飽蝕のレトラ』においても、なかなか執筆が進まずに放置状態だったのですが、少しやり方や環境を改善した三週間後に書いてみると、まあ進む進む。結局、いつも1話(3000字程度)に3時間ほどかけてしまっていたのが、その日は半日で5話分(15000字)程度書けてしまいました。自分でも少し驚いています。

 

で、あまり書けていなかった時期に比べると、今は何が違うのか? と考えてみたところ、大きな変化を3つほど見つけることができたので、今回はそれを覚え書き程度に記してみたいと思います。

 

あくまで僕の場合です。これがすべての人に当てはまるとは限りませんが、それでもかなり初歩的なことだとは思っています。

執筆の手がなかなか動かない方。ちょっと休憩がてら、覗いてみませんか。

 

 

1.行動をルーティン化する

 

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■ルーティンって言葉は、少し前に五郎丸選手がきっかけで流行りましたね。どちらかと言うと一連の動作のモノマネが流行ったような気もしますが……。

 

ルーティンは今書いたとおり、簡単に言えば決められた一連の動作のことです。野球選手ならイチロー選手、落合博満選手も有名ですね。漫画だと『ベイビーステップ』なんかでも触れられていました。自分の調子が良いときにしている動作を繰り返し行うことで、精神的に落ち着く効果などがあると言われています。

 

■では、執筆においてルーティン化を行なうというのは、どういうことになるのか。

実のところ、文章を書く手というのはけっこう単純で、一度筆が乗りはじめると一気に何万字も書くことだってできてしまいます。要するに、調子が良いときに行なっていることを習慣づければ良いのですが、僕の場合は次のようなことが、日々の執筆の際のルーティンとして身体に刻みつけられています。

 

  • いきなり小説を書かず、先に違う文章(ブログでもなんでも)を書く
  • 適当な小説をパラパラとめくって、どこでもいいので1ページ模写する
  • 小説を書くときだけ、デスク近くの間接照明を灯す

 

他にもいろいろある気がするのですが、まだ気づけてはいません。これら一連の動作を行なってから執筆に取りかかると、驚くほど集中してすらすらを書くことができるようになりました。おかげさまで、休日はコンスタントに2万字以上書けています。

 

というわけで、1つ目のコツは「行動をルーティン化する」こと。これ、仕事にも応用できるので、試してみてソンはないです。

 

2.全体の骨組みは意識しない

 

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■何言ってんだこいつ? なんて仰らないでください。あくまで僕がこうしたから書けるようになったという話です。骨組みというのはイメージで、他にもプロット・構成など、似たような言葉はいくつもありますね。

 

あらかじめ全体図を考えておくということはもちろん大事なのですが、そこだけに固執すると全体を意識するあまり、個々の場面に集中できず結果的に遅くなることもあります(昔の僕がそうでした)。

 

たとえば「魔王を倒すこと」が目的の話でも、常に主人公は魔王を倒すために動いているわけではありません。もちろん一貫した目的は「魔王討伐」ですが、仲間を探すために動いたり、道端の人を助けるために行動することもあるでしょう。要するに道からそれすぎなければ問題ないんです。いきなり「俺はカジノの王になる」なんて言い出すのはマズイですが。

 

■だから何が言いたいかというと、まずは書きはじめましょう。ルーティンを終えた! さあ書くぞ! という段階になって「このキャラクターはこういう目的を持っているからこの場面では……」なんて考えはじめると手がストップします。まずは一行目に取り掛かりましょう。「とりあえず意味ありげに空でも見上げさせとくか」みたいなお気楽思考で大丈夫です。未来の自分が修正してくれるんですから。

 

ちなみに僕は、困ったら風が吹いています。僕の小説で風が吹いたら困っているサインです。風なんてそんな都合よく吹いてくれないっての。

 

というわけで2つ目は「全体の骨組みは意識しない」こと。展開なんて後から書き直せます! まずはじゃんじゃんお話を進めましょう。そうすれば意外な発見があるかも。

 

3.文章表現にこだわらない

 

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■よくあることです。「ここ、なんか単調になってる気がする」「同じ表現使い過ぎかな」「さっきからこいつ『~は言った』しか使ってないな」。僕もよくなります。正直、今書いている小説でもそうなっている部分が多いです。ごめんなさい。

 

でも、最初はそれでいいんです。まずは最後まで書いてしまえることが大事。個々の場面の表現に逐一技巧を凝らす……なんてことをしてると書く手が止まってしまう原因になってしまいます。うまい表現が浮かばないと、そこから先には進めなくなってしまうわけですから。表現を凝らしても、それを公開できないんじゃ意味がない。

 

だから最初は適当で大丈夫です。僕なんて、下手したらひとつの節がまるまる会話文だけということにもなったりします。まずは書き上げることが目的ですから、細かいところは雑にしておいてOK。結局、最終的には全体を何度も読み返す推敲という作業が発生するわけですから、そこで付け足すといいかもしれません。僕はまた違う手法で書いているのですが、今回は違う話になるので省略。

 

というわけで、最後は「文章表現にこだわらない」こと。当たり前のことかもしれませんが、意識するだけで作業スピードは一変します。

 

 まとめ

 ■『氷菓』の福部里志ではないのですが、僕は「こだわらないことにこだわるということ」を実践すると、思いのほかいろんなことが上手いこと運ぶようになった気がしています。文章なんてそんなもんで大丈夫です。

 

僕も編集業務で自分の言葉で文章を書かなければならない場面が多数発生しますが、9割くらいは思考停止でガンガン書いてみることにしています。で、それでダメだったらダメだったところを書き直したらいい。その積み重ねが経験になって、その後の執筆作業に活きてきます。

 

あれこれ悩んでも仕方がない。まずは書こう。ダメだったらあとで修正しよう。これはどんな作業においても、共通することじゃないかなと、僕は思っています。

 

■はつかねずみがやってきた。それでは、また。