最近のラノベは、まだ「長文タイトル」が流行っているのか調べてみた
こんばんは。引っ越しを機にラノベをことごとく売り払った津上です。ビバKindle。
以前、あるメディアでライトノベル担当をしていた時、「今年(2015年)のラノベのタイトルの平均文字数はどれくらいなのか?」という数奇なことを調査したことがある。その時の平均は15文字だった。最近で言えば『Re:ゼロから始める異世界生活』『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』などが該当。いわゆる文章系タイトルに比べると、別にそこまで長い印象はない。
とまあ、ここまでが2年前の話。じゃあ今年出たラノベのタイトルの平均文字数はどれくらいだったのよってのが今回の話。最近は少しラノベから離れてたけど、以前推していた『異世界食堂』や『ナイツ&マジック』とかがアニメ化しててほくそ笑んでいた。この流れで『霊感少女は箱の中』もアニメ化しないかな。アレは無理か。
与太話は置いといて、今回も簡単に調べてみた。詳細は続きから。
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ラノベ評:『霊感少女は箱の中』は現代に蘇った学園オカルトだ
「こっくりさん」といえば、誰もが知ってる占い。学生の時に遊び半分でやってみて盛り上がった人も、またそうでない人もいるはず。ただ、この「こっくりさん」は単なるおまじないや占いではなく、立派な「降霊術」の一種であることはあまり知られていない。「降霊術」を、正しい手順で行なえずに失敗すると、どうなるのか――。そういったオカルトの顛末を描いているが、甲田学人の『霊感少女は箱の中』だ。
「おまじないを誰かに見られたら、五人の中の誰かが死ぬ」
銀鈴学院高校に転校してきた少女・柳瞳佳。前に心霊事故に遭遇し退学処分となった瞳佳だが、初日から大人しめの少女四人組のおまじないに巻き込まれてしまう。
人が寄りつかない校舎のトイレにて、おそるおそる始めたおまじない。人数と同じ数を数え、鏡に向かって一緒に撮った写真。だが、皆の画面に写っていたのは、自分たちの僅かな隙間に見える、真っ黒な長い髪をした六人目の頭だった。
そして少女のうちの一人、おまじないの元となる少女が、忽然と姿を消してしまい……。
少女の失踪と謎の影が写る写真。心霊案件を金で解決するという同級生・守屋真央に相談することにした瞳佳は、そこで様々な隠された謎を知ることになる──。
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【シノアリス】簡易レビュー&遊んでみた感想。スクエニのポチポチゲーに明日はあるか
結局何がやりたいのだろう。最近メンテが長引いてることで不運にも有名になっている『シノアリス(SINoALICE)』が、ようやくまとも(?)に遊べるようになっていたので、野球を見ながらちょこちょこ遊んでみた。スクエニのスマホゲーで成功したのって何があるだろう。『スクールガールストライカーズ』くらいかな? それに続けるタイトルになるかどうか。
概要は「物語のキャラクターが作者を復活させるために闘う」みたいな感じだった気がする。雰囲気はメルヘン。幻想奇譚と書いてメルヘンと読む。ぶっちゃけオープニングで少し語られただけなのでよくわかってない。基本的な目的とかストーリーとかは他所に任せておいて、ちょっと遊んでみた感触をぼちぼち書いてみるよ。ガチャの排出率とかには一切触れないので、要注意。
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スマホの純正RPG『アナザーエデン』は、これからどう進化するのか
何年続くコンテンツになるだろう。相変わらず時間を見つけては『アナザーエデン』を遊んでいます。RPGをプレイする時は非常にゆっくりと遊んでいくので、まだクリアはしてません。たしかまだ第22章くらい。ストーリーを程々に進めつつ、アナザーダンジョンを回ってはドルイドの書を探している段階。
というのも、ポム(ヒーラー)がいつまでも☆4にできないおかげで、他のキャラは軒並みレベルが上限に達しそうな勢いです。ボードを解放できてないキャラもいるので、そちらも早いところ解放したいのだけど、ヒーラーが脆くちゃまともに戦えない気がしているので、アイテム集めに躍起になっている状態。『ルビサファ』で例えるなら化石ポケモンを再生したはいいもののレベルが低いのでストーリーの進行を止めてレベル上げに徹底している感じ(わかりづらい)。
現在のメンツ。真ん中にいるのがお荷も……苦労している方。
そんな感じで、やろうと思えばかなり長く遊べそうな『アナザーエデン』だけど、いわゆる一般的なソシャゲとは少し違い、フレンドのキャラを借りるなどの要素がありません。協力してマルチプレイというのも考えにくいところ。
『モンスト』『グラブル』みたいなゲームに代表されるソシャゲは、新キャラやイベント、協力要素などをガンガン投入してユーザーを増やす・維持していく狙いが見えるけども、『アナザーエデン』はまったく異なる立ち回りをしていかなきゃならない。インタビューでもそんなことを言っていた。
それじゃあ、今後『アナザーエデン』はどういう方針で運営していくのか。僕はディレクターやプランナーの才能があるわけじゃないけど、コンシューマーゲームでむくむく育った世代(?)であることを踏まえつつ、『アナザーエデン』が数年レベルで遊ばれるために起こりうる可能性をいろいろ考えてみよう。
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【レビュー】ワンコインで遊べる見下ろし型アクション『神巫女(カミコ)』は、ドットで描かれる「和」の世界が美しい
甘美な青春ミステリ『〈小市民〉シリーズ』をオススメする理由
スイーツだけど、どこかほろ苦い。そんな雰囲気をプンプンに漂わせているのが、作家・米澤穂信の『春期限定いちごタルト事件』を始めとした青春ミステリ小説、〈小市民〉シリーズ。主役級の二人の少年少女がごく一般的な〈小市民〉を目指すことが目的なのだけど、にっちもさっちもいかないところが面白い。
今年12月に新たな短編の発表が決まり、テンションが上がってきた次第なので、知らない人のためにも〈小市民〉シリーズの魅力をつらつらと記してみよう。
※トリックのネタバラシはありませんが、若干ネタバレになるかもしれない部分がありますので、未読の方はご注意ください。
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